この記事では、ヒロアカのトガヒミコが初登場するのはいつなのか、紹介します。
トガヒミコとは、いつもニヤァーっと笑っている女子高生です。
ヴィランサイドのキャラクターであり、もちろんデク達にとっては敵になります。
では、その特徴と共に紹介していきましょう。
さらに、この記事では、彼女がなぜヴィラン連合に入ることになったのか?
そもそもどういう性格のキャラなのか?
そして、彼女を通じて作者が何を伝えたかったのか?
これらも一緒に紹介しますので、ぜひご参考になさって下さい。
ヒロアカでのトガヒミコが初登場するのは?
では結論から申し上げると、トガヒミコが初登場するのは、
■アニメで言うと、第2期の第18話(合計で第31話)です。
■コミックスで言うと、8巻の第67話のラストです。
シーンとしては、しがらき弔がヴィラン連合を作ろうとするときに、メンバーとして参加してきます。
トガヒミコとはどんな人物?
彼女の見た目は、子どもっぽい少女という感じで、弔などにもタメ口で、やや情緒不安定っぽい風貌でした。
そして、終始薄ら笑いを浮かべています。
さらに、初めてデク達と対峙したときに、デクに一目惚れします。
この辺は普通の少女だと言えますが、ただトガヒミコの場合、お茶子のようなわかりやすい恋心ではなく、少々ゆがんだ愛情を抱いていますので、結構危ないです。
私は特に、こういうキャラが出てきたときにどういう過去があるのか気になってきます。
何より、なぜいつも笑っているのでしょうか。
それを解き明かすため、次に彼女の能力や過去を見ていきましょう。
トガヒミコがヴィラン連合加入までの経緯
では、トガヒミコの過去を見ていきましょう。
薄ら笑いを浮かべている理由を解き明かします。
それが明かされるのはコミックスで言うと、24巻の226話です。
※ちなみにアニメではここら辺の箇所はカットされていますので、必ず漫画で見て下さい。
トガヒミコは、同じヴィランである弔ほど詳細な過去が描かれる訳ではないですが、幼少期のエピソードが書かれています。
簡単に言うと、トガヒミコは、人間の体内の赤い液体(傷ついたときに出るあれです)を飲むことでその人に返信できる個性があり、その「赤い液体」に対して憧れを持っていたのです。
最初は憧れ程度だった感情が、だんだん強くなり、ついには「積極的に欲する」レベルまで、「他人の赤い液体」に執着し始めました。
それを吸うために、中学時代、同級生の男子生徒を手にかけた事もあったくらいです。
そのときの薄ら笑いが、今のトガヒミコの常時浮かべている薄ら笑いの正体です。
何かに執着するのは、人間誰しもある者ですが、「赤い液体」は人を傷つけないと入手できませんから、次第に人を手にかけるレベルにまでなったようです。
「赤い液体」への執着だけならまだしも、それのために実際に人を手にかける行動に移すと、社会に受け入れられるはずが無いですよね?
そして、それを吸うときの恍惚の笑みというか、薄ら笑いは本当に不気味です。
両親にまで、「その笑いをやめろ」と言われるくらいですから、トガヒミコにとっては抑圧されているようなもの。
ヒロアカのトガヒミコをずっと苦しめてきたもの
弔と違って、トガヒミコは別段、家庭的に問題は無かったです。
しかし、彼女は社会から受け入れられなかったわけですが、なぜでしょうか?
それは、トガヒミコが「普通という概念」に外れていたからです。
両親からしたら、彼女は「普通の子ども」では無いですし、不気味な笑みをやめて欲しいのは当然だと思います。
このように、トガヒミコを苦しめてきたのは、「普通という概念」です。
そこから逸脱すると、現代社会でも排斥されることが多いですね。
ヒロアカの、トガヒミコというキャラを通じて作者が伝えたいこと?
しかし、ここで一つの疑問が生じます。
これは24巻で、トガヒミコ自身も言っていますが、「普通の暮らしって何?」ということです。
普通という概念って、説明するとなると難しいですよね?
ただ大多数が持っている考えや概念のことを、我々人間は「普通」と呼んでいるだけでは無いでしょうか?
となると、それから外れた者は異常者と見なされ、排斥されたりするわけです。
彼女は「普通の概念」から外れた希有な存在だったために、人間性を抑圧され、苦しんできたのだと思います。
つまり、他の子の持っていない性質を持つ、少し変わった子が排斥され、苦しんでいる事実を伝えたかったのではないでしょうか?
その後、彼女が自分の居場所を求めてヴィラン連合に身を置くという流れになります。
居場所を求めて、変わり者同士が集まってグループを組む。
こういうことは現代社会でもありますからね。
学校になじめ無い子ども同士が集まり、不良グループを作るようなものです。
しかも、彼女のセリフを見れば分かりますが、
■私は恋して生きて、普通に生涯を終える。
という内容のことを言っています。
つまり、トガヒミコは他人に害をなすだけの、根っからの悪ではありません。
そのことは、デクの側で仲良くしていたお茶子に対して憧れを持っており、デクと仲良くなりたかった描写からもうかがえます。
根は純粋だったとしても、他と異なる性質を持っているから排斥され、苦しむこども。
このような子どものあり方をトガヒミコを通して伝えたかったのだとすれば、彼女は単に「人の命を奪う敵役キャラ」というキャラではすまされないものがあります。
まとめ トガヒミコの初登場
この記事では、トガヒミコについて
- 初登場は、アニメ第2期の第18話(通しで第31話)、コミックス8巻の第67話である。
- 個性は変身。相手の体内の「赤い液体」を飲むことで可能になる。
- その「赤い液体」に憧れを持ち、相手を手にかけてるほど執着する。
- 「赤い液体」を飲むときに不気味な恍惚の笑顔を浮かべる
- 普通の子どもでは無かったので、排斥、抑圧され、居場所を求めてヴィラン連合に加入した。
- 「普通の暮らし」に疑問を持っている。
- お茶子のように、根は恋をしたいと思っている。
以上のようにまとめました。
ただ単に狂気を含んだキャラでは無く、抑圧された過去、現代社会への強いメッセージ性を持っていたキャラだったのです。
彼女の過去は、24巻に掲載されているので、ぜひ御覧になって下さい。
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