この記事では、「るろうに剣心」の張の映画での活躍、そして原作との違いを紹介したいと思います。
張と言えば、十本刀の先鋒的な存在ですが、映画と原作とで結構違います。
私も実際に映画を見た時は結構印象が異なりました。
こういうキャラだったっけ?
と思いましたね。
そこでこの記事で張の映画での活躍や、原作との張のキャラの違いを一挙に紹介します。
ネタバレがありますので、注意して下さいませ。
「るろうに剣心」張の映画での活躍とその最後は?
では、最初に張の映画での活躍とその最後を紹介します。
映画での張は、志々雄率いる十本刀の一人の刀マニアでしたが、志々雄が敗北した後、斎藤付きの密偵となりました。
簡単に言うと、映画での張は、最後雪代縁にやられて命を落とします。
そして上海のマフィアの武器庫が横浜にあるとたれ込み情報を渡してきたのです。
ただ、彼は呉黒星から偽の情報を明治政府に流してくれと依頼されてやったことだったのです。
要するに映画での張は二重スパイのような位置づけでした。
明治政府側にも雪代縁側にも所属していたのです。
そして、縁が持っていた倭刀に興味を示し、欲しがったのですが、そのときに縁から「重心が違うから使えまい」などと小バカにされてしまいます。
それに張は腹を立て、縁に「試し切りをしたくなった」とうい名目で勝負を挑みます。
そこで場面が途切れますが、おそらく縁にやられたんでしょうね。
張が縁に勝てるとは思えませんし。
縁が神谷道場に持ってきた米袋の中身は、遺体でしたが張の亡き跡だと考えられますね。
これで、張の出番は終わりです。
るろうに剣心の原作の張はどんなキャラ?意外と常識人?
さて、「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」の原作での張ですが、こちらは映画ほどの出番はないですが、出番は細く長く続いています。
最初に剣心と戦ったあと捕まり、志々雄亡き後は、斎藤付きの密偵になるところまでは映画も原作も同じです。
しかし、こちらは二重スパイではなく、きちんと斎藤のもとで働いています。
最後は金目の物を盗んでトンズラしようとはしていましたが、一応は任務を全うしており、映画ほど不誠実な奴ではありませんでした。
刀マニアで血の気が多い面はあるものの、志々雄亡き後の十本刀の行方を教えてくれたり、個性派で一クセも二クセもある十本刀の中では、比較的常識人です。
志々雄の後を追って自害しようとしていた鎌足を思いとどまらせてもいます。
なんか張は憎めない奴だったね
さらに、北海道編では剣心達の戦力になり、鎌足と栄次の一触即発の場面を制止させたりと、ずいぶんとまともな人物になりました。
張含め、残った十本刀のメンバーの今後の活躍が楽しみではありますね。
映画と原作ではどう違う?相違点3点をご紹介!
最後に張の原作と映画での違いですが、3つあります。
まず、1つ目、何より倫理観ですね。
原作の張の方がまともで、斎藤の密偵をイヤイヤながらでもこなしてくれていました。
何となく斎藤のいいパートナーだという印象がありましたね。
一方で、映画の張は非常識な面があり、90年代のビジュアル系バンドを思い出させる外見の、関西弁の危ない剣客で、前述のように二重スパイを平気でやっていました。
斎藤も張を信用できるのか疑っておりましたし、映画の張は自分の利益のためには手段を選ばないと言うことですね。
さらに2つ目の違いとして、志々雄への忠誠心です。
映画では警察に捕まったときに、志々雄に忠誠を誓っていないようなことを口にしています。
「(張は)利害が一致したから集まっているだけや。志々雄に忠誠心なんかない。」
とハッキリ発現していましたからね。
それに対して原作では「志々雄様」と言っており、少しは志々雄を慕っていたようです。
原作では収まるべき場所で活躍していた常識人ですが、映画では平気で人を裏切る危ない男という印象だったわ。
最後は縁にやられて当然の結末かも知れません。
最後に3点目、お笑いキャラかどうかです。
原作の張は斎藤に文句を言ったり、左之助とケンカしたりとコミカルな面もありました。
ホウキ頭VSトリ頭の戦いは、こどものときは爆笑しました(笑)。
それに対して、映画の張はそのようなシーンはありません。
このように、
- 原作の張は、比較的常識人の憎めないキャラの斎藤付きの密偵、
- 映画の張は、自分の利益のためなら平気で人を裏切る狂気の悪役、
という印象がありました。
結構違いますので、気になる方は両方の張を一度ご覧になって欲しいと思います。
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