るろうに剣心の志々雄の女を、この記事で紹介したいと思います。
志々雄の横にいる女性は、志々雄が好きな愛人というか夜伽役のようなキャラですが、実は重大な過去が存在します。
その重大な過去も一緒に紹介しますね。
ネタバレ注意でお願いいたします。
るろうに剣心の志々雄の女
志々雄の横にいる女ですが、この人は駒形由美(こまがたゆみ)という人物です。
この人物は、政府に恨みを持っていましたが、ふとした出会いで志々雄の側近兼愛人のようになり、彼に付き従います。
最後は原作でも実写映画版でも、志々雄に貫かれて終わります。
志々雄が剣心との長時間の戦いの反動により、苦しみ始めてひざまずくシーン。
そこにこの由美が剣心の前に仁王立ちして「もう(攻撃を)やめて」と、志々雄のことをかばうのですが、剣心は攻撃の手を緩めます。
志々雄、由美、剣心の並びになったこの瞬間に、なんと志々雄は由美の体を貫き、油断した剣心に対して、由美越しに攻撃を仕掛けます。
志々雄様が由美さんごしに剣心刺す時に右利きなのにわざわざ左手で剣を持って左側にあるから刺してるの、由美さんがなるべく苦しまないように心臓狙ったのかなぁとか勝手に妄想して胸熱してる pic.twitter.com/DZTOqIUIqZ
— ささ子(cv.ささみ) (@ssm_hnkn) November 6, 2015
何という卑劣漢!
と当時は思ったものです。
同じくジャンプ作品で上げると、「るろうに剣心」が特に印象深いです。登場する駒形由美、元は吉原の花魁です。彼女はとある事件をきっかけに明治新政府に怒り、大逆の剣士志々雄真実とともに歩むことになります。
そのラストも含めて印象的です。 pic.twitter.com/V1DkYY9e2j— SOW@ (@sow_LIBRA11) February 15, 2021
つまり、志々雄にとっては由美のことを、自分の戦いに利用したというわけです。
しかし、由美は最後の最後に志々雄の役に立てて嬉しいと本音を漏らし、歓喜の涙を流して逝ってしまいました。
彼女自身、戦いに役に立てないことをコンプレックスに思っており、宗次郎や鎌足に嫉妬していたと言っていました。
なので、志々雄の愛人的ポジションを得ながらも、十本刀という戦闘要員では無いため、戦いでは役に立てないという負い目があったと思われますね。
るろうに剣心の志々雄の女の過去
さて、もともと由美はどういう経歴を持った人物だったのでしょうか?
本編では、志々雄との戦いが終わった後に、十本刀の張がそれについて教えてくれます。
彼によると由美はもともと、吉原でトップの花魁(おいらん)だったそうです。
詳しくは前日譚にあたる「炎を統べる」という単行本に書かれておりますね。
るろうに剣心のスピンオフだと、
花魁時代に妹分を下らない理由で殺され、命を売る覚悟で志々雄に助けを求めた由美に、
志々雄は「弱いから悪い」と吐き捨てながらも敵を成敗するし、
由美は「あなたに売った命、好きにして頂戴」って答えるし、
志々雄と由美の関係に惚れるから読んで#るろうに剣心 pic.twitter.com/kv7qooGAwE— もぐ (@fjwrt_light) April 6, 2018
昔、由美は商家の娘でしたが、御用盗に家族や使用人まで襲われ、身寄りを失いました。
その後、彼女は吉原に売られ、「華焔」という名前で知られる花魁になるのですが、そこで彼女の経営する『赤猫楼』に宿泊していた志々雄達と出会いました。
この出会いが彼女の運命を大きく変えることになるんだよね。
✘ #るろ剣展京都 ✘
京都編の前日譚『炎を統べる』のエピソードでは、#志々雄 と花魁・華焔としてはたらく#駒形由美 の出会いが描かれます。
由美から「変なマユゲの人」呼ばわりされたのは、十本刀の参謀・#佐渡島方治 でした……。 #るろうに剣心 #るろ剣https://t.co/UXtm4QKdDp pic.twitter.com/neILHmC4nX— るろうに剣心展京都会場【公式】 (@ruroken_ten_kt) March 30, 2021
そんなときに事件が発生します!
ある日、軍属の引原海鮫兵団によって妹分の遊女・華火が命を落とし、双子の禿(かむろ)のあかりとかがりが連れ去られたのです。
由美は助けを求めるために志々雄に頼みましたが、「お前たちが弱いから悪いんだ」と断られました。
覚悟を決めた由美は自分の強さを売りたいと志々雄に迫り、報酬として「私の命を好きな時に好きなように奪って構わない。一緒に地獄へ行ってあげる」と言ったのです。
志々雄は彼女の勇気に感心し、彼女を気に入り、志々雄の部下の十本刀が集まり、引原海鮫兵団を容易に殲滅しました。
その時、由美は過去の事件で、自分の家族を襲ったのが志々雄だと気づきました。
これについては、運命のいたずらか何というか…
しかし、既に彼女は志々雄の「弱肉強食思想」に共感しており、編に志々雄を襲ったら、自分が返り討ちになる可能性も理解していたため、復讐心は湧きませんでした。
ただし、彼女は苦境に陥った結果を整理するために、志々雄に身請け金(現在の価値でおおよそ3億円)を要求しました。
その後、彼女は寺に多額の寄付をし、あかりとかがりの世話や華火の供養を依頼したのです。
そして、志々雄と共に国を奪取するための旅に出ることになり、るろうに剣心の本編に至るわけです。
ここまでがるろうに剣心の由美の過去です。
るろうに剣心の志々雄の女の由美はなぜ仇である志々雄を愛した?
では由美は、なぜ志々雄に恨みがあるのに、「志々雄様」と呼び、彼に心酔している女性になってしまったのでしょうか?
それは、ストックホルム症候群に近い感情を持ったからだと思います。
あなたは、ストックホルム症候群って何か知っていますか?
人質がその拘束者に対して好意的な感情を抱く心理的な現象を指します。
この現象は、人質が拘束された状況で恐怖やストレスにさらされ、生存本能から拘束者との関係を築き、協力的な態度を示すことがあるのです。
ストックホルム症候群は、1973年にスウェーデンのストックホルムで発生した銀行人質事件に由来して名付けられました。
この事件では、銀行に侵入した犯罪者が6日間にわたり銀行員を人質にしたのです。
その間、人質たちは拘束者との間に共感や連帯感を感じ、彼らの要求を支持するようになりました。このような心理的な現象がストックホルム症候群と呼ばれるようになりました。
(少し違いますが、)由美と志々雄は、人質(被害者)と犯人(加害者)の関係に近いのでは無いでしょうか?
由美にとって志々雄は大敵のはずですが、吉原の遊郭での事件で、一度志々雄の強さを命を代償に売ってもらって助けられたことがあります。
それをきっかけに二人の中が始まったという流れですし、ストックホルム症候群に極めて近いと思いますね。
ちなみに由美ごと剣心に攻撃したシーンですが、由美はハッキリと「(志々雄の一番大事な戦いの役に立てて)嬉しい」と発言しております。
それに対して、剣心は「命を落とすことのどこに幸せがある?」と、由美に疑問を持っていました。
しかし、由美は志々雄に対して、自身の命を売って彼の力を買って、吉原で助けてもらった経験がありましたよね。
だから、いつ命を捨てることになっても後悔は無かったと考えられます。
しかも、旅をしている途中で志々雄に惚れてしまった状態ですから、由美は最後まで愛に生きることに成功したと言えますね。
るろうに剣心の志々雄の女のまとめ
志々雄の女について述べましたが、まとめます。
- 志々雄の女は駒形由美と言って、吉原でトップの花魁だった。志々雄の側近をしていたが、戦いに役立てないことにコンプレックスを持っていた。
- 剣心との戦いが長引く中、志々雄の体を案じて彼をかばうように仁王立ちする。そこで油断した剣心を攻撃するために、志々雄の刀により貫かれて命を落とした。
- 最後は志々雄の役に立てて「嬉しい」という本音を漏らして逝った。
- 由美の過去は、吉原で花魁をしていたときに志々雄と出会い、ある日、軍属の引原海鮫兵団によって妹分の遊女・華火が命を落とし、双子の禿のあかりとかがりが連れ去られる。
- この時志々雄に、自身の命と引き替えに力を貸してもらうことを要求し、志々雄も承諾し、窮地を救う。その後一緒に旅をする。
- 実は、志々雄は親の敵だったが、ストックホルム症候群に近い感情で、志々雄の愛情を抱いている。
以上、由美について述べました。彼女はなかなか悲しい過去を持っているので、ぜひ御覧になって下さい。
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