ドラゴン桜の国語の先生はどんな人?実際の勉強への応用法も3つ紹介!

ドラゴン桜の国語の先生について、その指導方法と共に紹介します。

そもそもドラゴン桜の国語の先生を覚えていますか?

「ドラゴン桜は、桜木先生が目立ちすぎて、他の先生はわからん」

「印象薄かったなあ…、良く覚えていない」

と思ったあなた!

それもそのはず、他の英語の先生や、数学の先生の方がキャラ濃いですからね(笑)。

では、今回は実際に国語を指導する立場の私が、ドラゴン桜に出てきた国語の先生とその特徴的なメソッドを紹介したいと思います。

さらに、ドラゴン桜の国語の教育メソッドを、現実の国語の受験勉強にどう生かせるのかも、私の経験をもとに紹介します。

この記事は、ドラゴン桜の先生のことを知りたい人や、国語が受験に必要な人、国語の受験指導に興味がある人にも役立ちます。

 

ドラゴン桜の国語の先生2人をご紹介!

ドラゴン桜の国語の先生ですが、ドラマで言うと、ドラゴン桜は、2005年(一期)と2021年(二期)の二回あったので、2人います。

  • 一期 芥山龍三郎(あくたやまりゅうざぶろう)先生
  • 二期 太宰府治(だざいふおさむ)先生

明らかに芥川龍之介と、太宰治のパロディのような先生でした。

では、それぞれどんな人物なのか見ていきましょう。

ドラゴン桜一期の国語の先生:芥山龍三郎。そのメソッド2選+α

さて一人目の国語の先生は、芥山龍三郎先生です。

彼のメソッドとして紹介したいのが2点あり、まず1点目

芥山先生ですが、当時特進クラスの生徒だった矢島と水野を外に連れ出します。

そこで、JR御茶ノ水駅へ行くのですが、駅の改札表示を見せ、

「日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語で表記されているのはなぜか。」

と問いかけます。
矢島はろくに考えずに、浅い答えばかりを出して、芥山先生に「なぜ?」を連発されました。

しまいにあきらめて「どうでもいいじゃん」と投げ出す矢島に、芥山先生は

「だからあなたはバカなのです!」

と一喝。

ここで彼の教育メソッドが炸裂!

■“正しく読む”能力をつけるには、常に「なぜ」という『疑問』を持つこと。

 

つまり、考えることを放棄した矢島のように、自分の頭で考えないことには東大国語は読解できないと、教室の外での教育で教え込みます。

当たり前のことですが、これが東大受験では一番大事なのです。

実際、東大の国語の解答欄は2行がほとんどで、これでは字数を圧縮しないと入りきりません。
よって、本当に言わねばならない本質を見抜き、自分で考えて書かないと正解できないというわけです。

次に2点目、もう一つ紹介します。

■国語は古文・漢文から始めよ!

 

です。

これは教育メソッドというより、点取りメソッドですが、国語は現代文からやる人が多いですが、東大国語の場合古文漢文から始めるべきだと芥山先生は言います。

東大入試はそこまで難問奇問は出ないのですが、スピード勝負。

つまり、決められた時間内で、1点でも多く点を取る方法でやるべきなのです。

古文漢文の方が基礎に忠実な問題が多く、意味が正確に取れたら比較的楽に書けるものもあります。

それに対して、現代文は確実に考えさせられ、解答を作るのに時間がかかります。

だから楽に点が取れやすい古文漢文から始めるのは、戦術として極めて合理的なのです。

さて、最後に+αの補足として、芥山先生の古文の学習方法として推奨したいのが、

■古文は教科書的な文章ではなく、面白いエピソードで興味を引かせる

 

です。

芥山先生が古典を教えようとするとき、生徒の矢島は拒否反応を起こします。

「げ~(古文って)あのわけ分からないやつ」

だって古文って生徒からしたら意味不明で、面白くないですよね~(笑)?

私もよく、「何が枕草子、奥の細道だよ?」と思ったものです。

私も古文を教えているとき、つまらない文章の場合、こちらが授業放棄したいくらいです。

でも、芥山先生は古文の教科書に出るような硬い文章ではなく、内容が面白く、少し内容的に教育によろしくないものを読ませ、生徒に興味を持たせるのです。

つまり、男子生徒が喜びそうなネタの文章です。

「授業で教育によろしくない文章を読ませる、これを私も推奨したい!」と何度思ったか(笑)!

ところで、

なんで教科書の古文って、つまらないんでしょうかね~?
もっと刺激的な文章を採択すればいいのに(笑)。

以上、芥山先生の個性的かつ、合理的な教育メソッドでした。

ドラゴン桜二期の国語の先生:太宰府治。そのメソッド2選

さて次にドラゴン桜二期の国語の先生、太宰府治を紹介します。

もっとも紹介したいメソッドが、以下。

■文章の構造化

 

です。
これは、たとえるなら、内容をブロック化すること。

つまり、一文一文ぶつ切れで読むのではなく、段落毎の塊を見つけブロック化し、そのブロック毎に何を言いたいか把握すること。

「木を見て森を見る」とでもいいましょうか。

言い換えると、論理展開を読むことです。

東大の国語で出るような文章は、たいてい構造がしっかりしています。

だからすぐにブロック化し、論理展開を読まないと、時間が切れるのです。

点数を取るために、ぜひ身につけたい思考法ですね。

もう一つ太宰府先生のメソッド(セリフ)紹介します。

■国語は科学である!

 

という大胆な発言。
しかし、私も間違っていると思いません。

実際、東大入試に出るような国語の文章は非常に論理的、合理的に説明がなされます。

よって、解答は一つに決まるし、ほとんどの問題は、太宰府先生の言葉を借りると、「同等関係」「対比関係」「因果関係」のどれかだと言われます。

問題のタイプと合わせてリスト化します。

  • 「~はどういうことか」問題は、傍線と同じ意味で言い換えを要求しています。(同等)
  • 「~はどう違うか」問題は、二つのものを比べて差異を問うています。(対比)
  • 「~はなぜか」問題は、前後の理由と結果を問うています。(因果)

 

つまり、先述の、論理をブロック化して丁寧に読み込めば、必ず答えにたどり着けるというわけです。

もちろん、これをやるには、生徒に読解力、語彙力という基礎が絶対に必要になります。

このように、太宰府先生の授業も、芥山先生と同様、非常に本質的で、東大の国語に欠かせない思考を教授してくれるものでした。

まとめ ドラゴン桜の国語の先生二人とそのメソッド

最後に、ドラゴン桜の国語の先生二人と、その特徴的かつ合理的な教え方をまとめます。

  • 一期 芥山龍三郎(あくたやまりゅうざぶろう)先生
  • →“正しく読む”能力をつけるには、常に「なぜ」という『疑問』を持つこと。
  • →国語は古文・漢文から始めよ!

 

  • 二期 太宰府治(だざいふおさむ)先生
  • →文章の構造化
  • →国語は科学である!

でした。
二人とも「本質を学んで、点数を取る」というキーポイントを押さえた授業をしてくれました。

私も学生時代、こういう先生に習いたかったですわ~~。

この作品は東大模試6箇条などの心得なども紹介していますので、受験指導や東大受験に興味がある人は是非読んで欲しいと思います。

最後に、どのように生かせるのか?具体的な応用の仕方3つ

ドラゴン桜のマンガを読んだり、ドラマを見たりしただけでは、実際の国語の受験勉強をどのようにしていけばいいのか分からないかもしれません。

ですので、二人の国語の先生のやり方から、ドラゴン桜の国語のメソッドの生かし方を3つ簡潔に紹介します。

  • 1 内容を理解に努め、「要するにどういうことか」を捉えるように読んでいく。
  • 2 古文漢文は早い内から解釈の練習をしっかりやる。
  • 3 現代文を中心に文章の論理展開を読む

1ですが、東大受験に限らず、文章は要するにどういうことかを理解するようにしていけば、知識も増えるし、受験に出るお決まりの論もある程度分かります。

特に東大は二行問題も多いので、簡潔にまとめる力も必要ですからね。

2ですが、古文漢文は覚えることが多いのですが、現代文より確実に得点できるので、これを早めに対策することをオススメします。

できたら高1段階からね。

3の現代文の論理展開ですが、

「○段落から○段落まではこの話、その次の段落からはその反論となる話」と、文章をブロックごとにわけて、構造を読み取る訓練をするのがオススメです。

そのときに、段落の最初にある接続詞や指示語に注目するといいと思います。

以上、1~3を応用できると思いますので、ぜひこれから受験国語に関わる場合は役立てて下さいませ。

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