この記事で、ドラゴン桜のモデル校について紹介したいと思います。
ドラゴン桜とは、東大入試をテーマにした作品で、マンガやドラマ展開がなされた人気番組です。
私はこれを読んだとき、
「落ちこぼれの高校生が本当に東大に行けるのか?」
と思わずにいられなかったです。
桜木先生が、どういう教え方をしたら、落ちこぼれの子に「東大に行け!」といえるほどの学校に再建できるようになるのか、気になりませんか?
そこで今回、ドラゴン桜の舞台私立竜山高校のモデルとなった高校を紹介し、さらにその教育方針を解明し、現役の指導者である私が考察してみたいと思います。
ドラゴン桜のモデル校とは?
さて、最初に結論を申し上げると、私立龍山高校(ドラゴン桜の作中の学校の名前)のモデル校は、私立聖光学院中学校高等学校です。
神奈川県横浜市にある、中学と高校の6年間の一貫制の男子校です。
ここは、どんな高校なのでしょうか?
ドラゴン桜のモデル校、聖光学院中学校高等学校とはどんな学校か?
モデル校となった聖光学院中学校高等学校の、特徴的な点をいくつか挙げていきます。
まず、原作マンガの龍山高校と、聖光学院中学校高等学校の画像検索の結果画像をご覧くだされば分かるのですが、校舎の作り(外観)や内装が酷似しています。
そして、2019年春には3人に1人が東大に合格!
これは大躍進ですよね!
まさにリアルドラゴン桜。
ちなみに、東大は数ある国公立大学の中でも、特に共通テスト(旧センター試験)のハードルが高いです。
具体的には、だいたい900点満点中、770が最低ラインでできたら800越えを目指したい。
よって、なかなか東大に行けるほどの学力を持った子を養成できないのが現実です。
そんな中、驚異の合格率を上げた聖光学院。
どんな教え方や授業をしているのか、国語と数学の2教科を見て、検証していきましょう!
ドラゴン桜のモデル校で行われている授業:国語
まず、国語なのですが、他校に無い特徴的な授業がありました。
それを箇条書きで挙げてみます。
- 問題演習が多い。
- 問題演習だけでなく、関連テーマを読んだり、一部分だけ抜粋された小説の全文を読むなどする。
- 出題者の意図を考えて、入試問題が作られているかという面にも踏み込む。
私が見る限り、授業内で出題者の意図を考えたり、関連テーマを読むなどは、他校ではあまりされていませんね。
東大の国語は書かれていることを、主体的に読んで、自分の頭で考え解答を書くという作業が求められます。
これらの授業はまさに、東大の国語への下準備として最適化されたような授業です。
また小論文の対策的に、
- 分析や批評を行うセッション形式の授業
があるようですが、こういう授業形式も、他校ではなかなかできないです。
ジェンダーや国民国家、メディア論等の色々な社会問題についての論じた文章について考え,討議し,発表し,意見交換をする授業のようです。
これも、先の国語の授業と同じく「主体的に読む」東大国語の考えを踏襲したかのような授業ですね。
国語って普通、
「教科書をだらだら読んで、先生の読みや意見をノートに写すだけのつまらない授業が嫌だった…」
と思う授業ばかりだったと思います。
が、この聖光学院中学校高等学校の授業は主体的に参加できる授業で、入試に直結するから、役に立つと思われます。
ドラゴン桜のモデル校で行われている授業:数学
さて、次に数学なのですが、私が大事だと思うことを箇条書きにしてみます。
中学段階で、大事な土台を要請しています。
学習習慣の確立ですね。
- 普段の授業の受け方、ノートの書き方,細かいノートの提出などを課し、学習の習慣を習得
- 学習が遅れている生徒には、夏休みや定期考査ごとに補習がある。
- 数学の得意な生徒に、ジュニア数学オリンピックを受けさせる。
これは桜木先生が「歯を磨くように勉強しろ」と言っているシーンがありますが、学習習慣の確立はそれほど大事です。
この時期は中高6年間の中で土台となる時期ですから、遅れている子へのバックアップは大切ですし、落ちこぼれを作らない教育は大事だと思われます。
さらに出来る子には、ジュニア数学オリンピックをやらせているようですね。
最初は、
「ジュニア数学オリンピック!?」
と思ってしまったのですが、逆に伸びる子が成績をさらに伸ばす工夫をしているのは、さすがと言わざるを得ません!
次に、高校になると、進学校によくある先取り学習と、時間数の爆増はこの学校でも行われています。
しかし、聖光学院中学校高等学校で特徴的なのは、面倒見がとにかくいいこと。
- 特別な教育メソッドとして、校内で行われる実力試験や外部模試を受けさせる
- その上で、過年度生や他校との比較を行った上で、特殊講義を行っている
これらの制度により、成績上位の人をさらにのばし、下位の人を引き上げるとのこと。
普通、高校になると、置いてけぼりを食らう生徒が多い中、こういう制度は嬉しいですよね!
ドラゴン桜でも、先生たちは生徒たちを必死にケアしていました。
- 受験学年では、数学で理系では週11コマという大量の授業
これはもう、面倒見が良すぎて、予備校いらずと言っても過言ではありません。
まとめ ドラゴン桜のモデル校の特徴とは?
いかがでしたでしょうか?
まとめますと、ドラゴン桜のモデル校は、聖光学院中学校高等学校でした。
そしてその教育メソッドを、国語と数学からまとめますと、
■授業時間や特講が多いなど、面倒見が良い。
■成績上位の者をさらにのばし、下位の者の引き上げに力を入れている。
■主体的に考え参加する授業が行われ、東大の受験に直結している。
でした。
これらは、ドラゴン桜の講師陣が行った教育と似ていませんか?
作中の講師陣や桜木先生は、生徒を東大受験で合格できるように必死にサポートしていました。
勉強習慣の確立、基礎の徹底、勉強のやり方、食事まで。
さらに合宿も行ってましたし。
こんな先生ばかりなら、私も学校が楽しかったでしょうね(笑)
以上、外見的にも内面的にも、聖光学院中学校高等学校がドラゴン作のモデル校となったことは、ほぼ間違いないと思われます。
ドラゴン桜の桜木先生はモデル校のメソッドを応用したものでしょうね。
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