この記事では、ヒロアカのしがらき弔(とむら)が身にまとう、あの手について紹介します。
しがらき弔を最初に見たときはusj編ですが、
「誰!?」と、
明らかに今までのキャラに無い異様な姿に、びっくりしました。
全身が人間の手に覆われた弔の怪物的な姿には、どのような意味があるのでしょうか?
しがらき弔の手の謎とは?
では最初に、しがらき弔の全身を覆っている手について紹介します。
結論から言うと、彼の体に着いている数々の手は、しがらき弔が手にかけた人の手です。
さらに言うと、彼の家族達の手です。
なぜ、弔は実の家族達を手にかけたのか、彼の生い立ちを見ていきましょう。
しがらき弔の、大人になったときの性格
彼はヴィラン(敵)達のリーダー格として暗躍し、デク達と何度か対峙します。
弔は異様な様相をしていますが、性格はこどもっぽくわがままで、気に入らないことがあると、顔をかきむしります。
まさに、幼児がそのまま大人になった感じです。
またヒーローに対してゆがんだ価値観を持っており、No.1ヒーローのオールマイトに対して、「社会のゴミ」と呼んだりと、言葉遣いも悪いです。
さらに、気に入らない者を破壊することに快感を覚えている、大変危険な人物だといえます。
そんな危険人物である弔ですが、彼が何故こういう奴になったのかは、彼の幼少期のエピソードに原因があります。
しがらき弔の、元来の性格
弔はもともと、デク達と対峙したときのような冷たい性格ではありませんでした。
むしろ、ヒーローにあこがれる純粋な少年だったのです。
友達に、自分のことを「オールマイト」だと呼んでくれたことに素直に喜んだりする無邪気な少年でした。
「本当に?!」と思われたかもしれませんが、これは本当。
そんな無邪気な弔が、ヴィランのリーダーの時のような冷たい性格になった原因は、彼の幼少期の悲しいエピソードがらみで2点あります。
それらをご紹介しますね。
弔の悲しい過去 その1
さて、弔の悲しい過去の1つめは、まず家庭環境。
弔は、もともとの名前を志村転弧(しむらてんこ)と言います。
※しかし、以下も「弔」で統一。
祖母がヒーローだったのですが、息子(弔にとっては父)を置き去りにして出て行ったことで、その息子の性格が歪みました。
一方、弔自身は、祖母が憧れの存在のヒーローであることを嬉しく思い、姉とともにヒーローの話をしていました。
しかし、祖母のことを快く思っていなかった父は、弔に対して、
「ヒーローの話をするな!」
と厳しくしつけていたのです。
弔の家での絶対的なルール、「ヒーローの話をしてはいけない」こと。
これは弔からしたら、夢をつぶされていたのと同じです。
それだけならまだしも、弔が祖母の写真を父の書斎から勝手に見たことが父にばれて、父を本気で怒らせ、はたかれたあげく、ついに家を追い出されてしまいました。
しかも、家族の誰も激怒した父には逆らえず、助けられることはありませんでした。
弔の悲しい過去 その2
弔の悲しい過去2点目は、彼の発現した個性。
父親に弔が追い出された後、弔が泣きじゃくっていたのですが、そのとき、個性が発現します。
個性とは、ヒーローとなるための前提条件のような者で、それがない者は、ヒーローになれません。
弔にとっては、待望の個性だったはずですが、皮肉にも彼の個性は「崩壊」。
つまり、触れたものを崩壊する力です。
さらに彼にとって不幸だったのは、そのとき崩壊したのが、泣くじゃくっていたときに寄り添ってくれていた彼の愛犬、モンちゃんだったこと。
彼の個性の「崩壊」は泣いているときなど、感情が高ぶったときに発言するからです。
よって、彼の意志に関係なく、
これだけでもシンプルにかわいそうすぎる…。
さらに、そのときに、皮肉にも駆けつけてくれた姉である華ちゃんや、母親や祖父母も崩壊してしまいました。
最後には、今まで自分を散々苦しめた父も崩壊してしまったのです。
これで簡単に弔の家族は崩壊です。
その後、孤児のようになった弔ですが、彼はアレルギーによる激しい痒みで顔が荒れていたので、誰も彼に手をさしのべる人はいませんでした。
本来、弔のような弱者を守るためのヒーローも現れず、唯一彼を助けたのが、オールフォーワンでした。
そのとき、オールフォーワンから、弔が崩壊させた家族達の手を、思いが風化しないように身につけておくよう伝えられたのです。
それが弔の身にまとっている手の正体です。
まとめ しがらき弔の手
この記事では、しがらき弔の手について、彼の悲しい過去と共に紹介しました。
まとめとして、
- しがらき弔の手は、彼が破壊した彼の家族の手である。
- 弔は本名を志村転弧と言い、本来はヒーローに憧れる少年だった。
悲しい過去その1(家庭環境)
- しかし、父がヒーロー嫌いで、弔にもヒーローの話をすることを禁じていた。
- 父の書斎の祖母の写真を見たことで、彼を怒らせ、弔は彼にたたかれ、泣きじゃくる。
悲しい過去その2(個性の発現)
- その際に、感情の高まりで「崩壊」の個性が発現、愛犬を破壊する。
- そこに駆け寄ってきた他の家族も破壊し、家庭崩壊。
- 孤児になった弔はオールフォーワンに拾われ、家族の手を身につけるよう言われる。
というエピソードです。
ちなみに弔のエピソードはなぜかアニメでは放送されていません。
この話に興味を持ったら、ぜひ、コミックスの24、25巻235~237話を御覧下さいませ。
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