この記事では、鯨波(くじらなみ)について紹介します。
鯨波(くじらなみ)と言えば、人誅編に出てきた隻腕の戦士で、作中で弥彦と剣心に敗れました。
見た目は無骨なおっさんですが、彼はもとは純粋な剣士でした。
この記事では彼について、詳しく紹介したいと思います。
また彼が悪の道に落ちずに再起できた可能性も紹介しますので、是非参考になさって下さい。
※ネタバレ注意でお願いします。
この記事はるろうに剣心の鯨波(くじらなみ)のことについて知りたい人や、人誅編に興味がある人に役立ちます。
るろうに剣心の鯨波(くじらなみ)とはどんな人物?
鯨波は、本名、鯨波兵庫(くじらなみひょうご)。
簡単に言うと、坊主頭で超太っていて、身長が超高く、剣心に切りおとされた右腕にアームストロング砲という危険な大砲を埋め込まれております。
六人の同志として、雪代縁の剣心への復讐計画に参加し、一度は警察に捕獲されますが、その後、待ちで暴れたのを弥彦と、救出に駆けつけた剣心により再び倒された。
そんな人物です。
詳しくは身長200cm。体重128kg。血液型O型で、おまけに怪力であり、素手で道場の壁を叩き壊す程の強さ。
これだけ見たら、正直超ハイスペックだよね…。
本編では以上ですが、過去としては、明治元年の戦い(戊辰せんそう)で、江戸幕府方の武士として剣心と戦いました。
そこで剣心の技、龍翔閃を喰らって右腕を失い、そのとき、武人として生涯を終えるつもりであった鯨波(くじらなみ)は剣心にとどめを刺すように要求しました。
しかし、剣心はもう人を斬らないと心に誓っていたので、それを拒否されたことで、剣心を強く恨み、その後極貧生活に陥ったこともあり、さらに剣心を強く恨むわけです。
人誅編で出てきたとき、縁などには普通に言葉を発しますが、剣心と再会してからは、そのほとんどは抜刀齋への恨み節ばかりでした。
私は彼を最初に見た時、
「怪物的なキャラが出てきたな」
と思いました。
ただ、鯨波(くじらなみ)は見た目は無骨ですが、剣心以外には礼儀正しく礼を言ったり仲間には誠意で接したりしているので、根は悪ではありません。
しかし、剣心のこととなると、彼の中に眠っていた恨みの感情が前面に出てきて、無関係な人を巻き込んでアームストロング砲をぶっ放すことも辞さない態度になります。
その姿はまさに人外の危険なモンスター。
そう言っても過言では無いと思います。
戦いの活躍を簡単に紹介しますと、一度神谷道場で、剣心に襲いかかりますが、その後、剣心によって気絶させられ、その執念で復活しますが、斎藤達警察に捕縛されます。
しかし、その後脱走し、町中で暴れているところを弥彦が応戦し、善戦しますが、彼を返り討ちにします。
その後、心の挫折から立ち直って、駆けつけた剣心により再び倒されました。
その際、またとどめを刺すことを拒否されて、怒りに狂いますが、鯨波(くじらなみ)と善戦した弥彦の言葉に諭されて、彼は本来の自分を取り戻したのです。
るろうに剣心、鯨波(くじらなみ)の狂気とは?
彼は武人として生涯を終えたいと思っていたに関わらず、明治元年での江戸幕府方の武士として抜刀斎と戦い、龍翔閃を喰らって右腕を失ったあと、剣心にとどめをさすよう懇願したが、それを拒否されます。
それによって、剣心に対して並々ならぬ恨みを抱いております。
剣心への恨みという点では、姉の命を奪われた縁にも負けないくらいの恨み具合と言っていいでしょう。
そもそも、他の「同志」たちは、単なる憂さ晴らしや、個人の楽しみのために参加しているような奴らも居ますね。
よって、剣心への恨みを強く持っているという点で縁と共通しているのは、鯨波(くじらなみ)くらいです。
※あと、八つ目も実際に戦って敗走した点で共通していますが、縁や鯨波(くじらなみ)ほど強く恨んではいないと思います。
その恨みは非常に強く、縁の狂経脈ほどではありませんが、鯨波(くじらなみ)の「バットウサイ(抜刀齋)!」のうなり声は、漫画では「イ」の文字が反転して表記してあり、それほどゆがんだ感情だったと思います。
ここまで恨みにとりつかれては、もう鯨波(くじらなみ)はヤバいよね(汗)
るろうに剣心の鯨波(くじらなみ)は、どうすれば改心できたのか?
このように悪人に落ちてしまった鯨波(くじらなみ)。
ここからは「もしも」の話ですが、鯨波(くじらなみ)が、六人の同志という間違った道に踏み外さずにいるには、どうしたらよかったのでしょうか?
過去に剣心に右腕を切り落とされましたが、これは防ぎようがないとして、その後の行動について考えてみます。
鯨波(くじらなみ)の復活の道 極貧生活の脱出
剣心に敗北して右腕を失った後、極貧生活に落ちてしまうようですが、まずこの状況を脱しないとダメですね。
収益を得て、普通の生活をする必要があり、この状況で腐っていてはダメ。
ではどうすればいいのでしょうか?
確かに剣客としては再起できないとしても、鯨波(くじらなみ)は巨体と怪力があります。
利き腕が右腕だとしても、左腕だけでも戦えるでしょうし、用心棒として収入を得るという事が考えられます。
他にも仕事を始められるならいいのですが、それが無理なら上記のように自分の持っているモノを生かして収入を増やせばいいと思います。
何はともあれ、鯨波(くじらなみ)自身が武人としていきたいなら、彼自身が思考して、貧困生活から脱していく必要がありますね。
剣心のことだけを恨んでいて何もしなかったら、原作での鯨波(くじらなみ)のように、狂気の男となって、六人の同志という腐ったコミュニティに入ってしまうだけです。
鯨波(くじらなみ)の復活の道 武人としての生活の再起
次に、普通に生活できるようになったら、鯨波(くじらなみ)自身が望む道、すなわち武人としての道を再興させる必要があります。
アームストロング砲を右腕に付けるほどの技術が原作であるということなので、何かを右腕に付けるとしたら、義手にするのがいいと思います。
原作のように失った右腕にアームストロング砲を付けるのではなく、自由に使える残った左腕を使ってまた武人として修行し復活していく道があると思います。
もちろん、左腕は彼の利き腕ではないと思われるので、修行の必要はあります。
ただ、本気で鯨波(くじらなみ)が武人としていきたいと思うなら、残された可能性(左腕剣術)に懸けるくらいの覚悟はあると思うので、理論上可能だと思います。
その後、腕を上げてまた剣心に挑戦すれば、正式な再戦を果たすことが出来ますからね。
鯨波(くじらなみ)の復活の道 彼の剣心への恨みはどうすれば浄化されるのか?
でも、
「鯨波(くじらなみ)の恨みは相当だから、普通は原作と同じ、復讐鬼の道になるだろうね」
と思われるかも知れません。
だから上記の可能性も、あくまで彼自身が心の整理を出来た場合に限ります。
ただし、一つだけ可能性があります。
それは、純粋に強くなりたいと願う者に触れること。
るろうに剣心の人誅編の彼を見ると、弥彦と戦って、善戦した彼を返り討ちにした後、救出に来た剣心に再びやられました。
その後に弥彦に諭されたことで、最後には勇猛果敢に挑んできたその少年剣士(弥彦)の名前を聞いているくらいです。
これでやっと、鯨波(くじらなみ)のゆがんだ気持ちは浄化されたと言っていいでしょう。
鯨波(くじらなみ)自身は無骨ではありますが、根は悪ではなく、純粋な武人です。
つまり、純粋に強さを求めていた頃があったはずです。
だから、彼より若くて強さを求めて修行し、懸命に戦っている弥彦の姿に心動かされたと思われます。
よく考えたら、弥彦も強さを求めている武人だけど、両親と別れてスリをやっていたという辛い過去があったというのは共通しているもんね。
このエピソードを考えると、鯨波(くじらなみ)自身が戦いに身を置いて、剣士として再起できるように修行すればいいのです。
具体的には、前述したように鯨波(くじらなみ)が用心棒をする、左腕で剣術の修行をする、左腕の剣術の道場を開いて弟子を育成するなどの方法が考えられます。
そうすれば、原作の弥彦のような純粋に強さを求める人に出会い、感化される可能性がありますよね。
それで、鯨波(くじらなみ)が純粋な気持ちを取り戻せば、充分に全うな武人として再起できる道が開けると思います。
少なくとも、剣心への恨みで腐っている暮らしを続けるよりはいい人生が待っているでしょうね!
るろうに剣心 鯨波(くじらなみ)まとめ
さて、最後に鯨波(くじらなみ)についてまとめます。
- 本名、鯨波兵庫(くじらなみひょうご)。
- 坊主頭で超太っていて、身長が超高く、剣心に切りおとされた右腕にアームストロング砲がある
- 六人の同志として、雪代縁の剣心への復讐計画に参加。一度は警察に捕獲されるが、その後、町で暴れたのを弥彦と、救出に駆けつけた剣心により再び倒された。弥彦の言葉により、感情が浄化される。
- 剣心以外には礼儀正しく礼を言ったり仲間には誠意で接したりし、根は悪ではない。しかし、剣心のこととなると、彼の中に眠っていた恨みの感情が前面に出て復讐鬼になる。
以上のようなキャラです。
鯨波(くじらなみ)はキャラ的にまあまあ濃い奴です。
コメント