るろうに剣心の安慈の過去はどんなもの?辛い過去を持つ4人の中で誰が一番辛いか検証!

この記事でるろうに剣心の安慈の過去を紹介したいと思います。

安慈といえば、十本刀の中でもかなりの実力者で、左之助と因縁があります。

志々雄真実一派・十本刀の一人であり、瀬田宗次郎や魚沼宇水と同等の実力を持っているとされております。

しかし、彼にはかなり悲しい過去がありますので、それを紹介したいと思います。

また彼自身の強さも分析して、さらに他の人の過去も紹介し、誰の過去が最も辛いか個人的に判定したいと思います。

るろうに剣心の安慈の過去とは?

まず、安慈は本名を悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)といい、彼は北海道の寺で孤児たちの世話をしていた僧侶でした。

しかし、廃仏毀釈という仏教を否定し、その教えや宗教的施設・文化財を破壊・廃棄する明治維新の政策の被害に遭います。

具体的には仏教寺院の廃止・破壊、仏像や仏具などの破壊・没収などが行われたのですが、実際に村長に安慈が不在の時に寺を焼かれ、孤児たちはその火事で亡くなってしまいます。

これはるろうに剣心で一、二を争う胸くそストーリーです。

それにより安慈は怒り狂い、目元を消し炭で隈のように黒く染め、不動明王と呼ばれる神様の化身に変貌。

その後、自らの体を鍛えてムキムキになった後、村長らを手にかけます。

彼はもともと怒ることが苦手で、孤児達がいたずらをしても、うまく叱れない温厚な人物だったのですが、怒りの化身になった後は無益な殺生をする者には容赦しない性格になりましたね。

 

その後、志々雄の明治政府破壊という点にのみ合意し、「国盗り」に利害の一致で協力。

そして、下諏訪で修行中、京都に向かう左之助と偶然出会って破壊の極意「二重の極み」を伝授した後別れます。

さらに、奇妙な縁で再会した左之助と安慈は、比叡山のアジトで対決という形になります。

で、左之助の「絶対に負けられねえ」という熱い思いと戦って敗北し、本来の安慈の優しい和尚の人格を取り戻しました。

志々雄亡き後、安慈は北海道で罪を償うために服役するという形になります。

「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚」本編では、そこで終わりですが、なんと続編の北海道編で安慈は再登場しております!

他の十本刀の宗次郎、張、鎌足、蝙也も登場しておりますが、クセのある彼らのまとめ役として活躍している感じの人物です。

描写を見る限り、剣心や斎藤と並ぶ猛者の一人として数えられており、今後の戦闘面での活躍も期待されます。

(戦いなど活躍が描かれ次第、追記していきます)

るろうに剣心の安慈の人物像と強さは?

では次に、安慈の人物像と強さについて紹介します。

るろうに剣心の安慈とはどんな人物?

彼は巨漢であり、10年の修行で編み出した「二重の極み」は、あらゆる物体を粉々に粉砕する威力を持っています。

その奥義を左之助に伝授しました。

前述しましたが、もともと彼は仏道に生きており、温厚な人格者で、無益な戦いを嫌い、京都大火の際には宇水の操への凶行を阻止するために武器を破壊し、左之助を手にかけたと勘違いした時には供養を試みました。

敵でありますが剣心からも、「根っからの悪だとは思えない」とその人格を評価されております。

彼は明治政府を激しく憎み、志々雄と共通の目的で協力しているが、志々雄が彼の考える「救世」にそぐわない場合は志々雄を倒すことも考えているようです。

彼は全てを破壊し、救うべき者を救い、罰するべき者を罰し、人の心を再生させるために剣心たちの前に立ちはだかる。

彼に関してはもともと前任だった人が闇落ちする形になりましたが、それも明治政府の凶行(というか村長のひどさ)を考えると、好ましいことではないですが、ある程度仕方ないと思います。

平和に暮らしていた愛する子どもたちを四人も奪われたら、さすがに腹の虫がおさまらないというか、安慈みたいに自らも凶行に走る人が出るのも無理はないかなと…。

志々雄の破壊活動(重罪)に手を貸すのはどうかと思いますが、そうでもしないと安慈は納得しなかったでしょうね。

実際、村長らを手にかけても止まっておりませんし。

志々雄率いる十本刀は確かに明治の悪党ですが、彼は同時に、明治という理不尽な社会の被害者だと言えます。

「るろうに剣心」の安慈はどれくらい強いの?

さて、その強さですが、私は宇水より安慈の方が強いのではないかと考えております。

実際の作中の設定では、宗次郎と宇水がツートップとされており、張も実際にそのように評価していました。

しかし、私は宇水より安慈の方が上だと思います。

まず、二重の極みの破壊力が単純にすごすぎるからです。

さらに、左之助は右腕でしか使えず、破壊力もそこそこなのに対して、彼は全身で二重の極みを打てて威力も左之助の比ではなく、遠当てまで可能にしております。

さらに命中せずにかするだけで、左之助の口から赤い液体が…。

これはもう恐怖の一言。

それに対して、宇水ですが、斎藤との戦いを見る限り、確実に致命傷を与える必殺技は見られません。

確かに異常聴覚やその甲羅状の盾により、防御力や回避力は優れていても、斎藤に苦戦させるほどのダメージは負わせておりませんよね?

それと安慈の二重の極みがあれば、宇水の盾も槍の武器(ローチン)も破壊できると思われます。

よって私個人的には、宇水より安慈の方が実力は上だと考えております。

なぜ十本刀のツートップは宗次郎と安慈ではなく、宗次郎と宇水なのか?【考察】

ではなぜ、安慈は宗次郎に次ぐ№2の実力者と評価されず、なぜ宇水の方が上と称されるのか?

なぜかというと、宇水はその性格上残虐かつ卑劣で、弱者をいたぶって力を誇示する性質があるせいで、実力者だと思われていたからだと思います。

実際に神戸で警察50人をあっという間に倒していましたし、志々雄を狙うそぶりも見せていました。

よって、それほどの猛者だと思われていると考えられます。

一方で、安慈は無駄な戦いをしないため、周囲の十本刀には比較的おとなしめの人物だと思われていた節があると思います。

軽々しく技を見せたりすることも無さそうですからね。

よって、文句なしの最強の宗次郎と、力を誇示して実際に弱者をあっという間に始末し志々雄にも挑み続ける宇水が周りに評価されていたと思います。

本当に強い猛者は安慈のように、軽々しく力を見せないものだと思うんですけどね。

【考察】「るろうに剣心」で、辛い過去を持つ人物で誰が一番辛いか?

安慈は、大事にしていた人たちが村人達のせいで命を落としたという、辛い過去を持っております。

これについては北海道編で剣客兵器の凍座(いてくら)が、地獄と称しており、また「剣心、左之助、斎藤、永倉、宗次郎、安慈」の六人を猛者と称し、それぞれの地獄を経て猛者となったと述べております。

では、この中では誰が一番辛いでしょうか?

過去があまり語られていない斎藤と永倉はともかく、残り四人は本編で過去がある程度詳しく述べられておりました。

  • 剣心は人斬り時代の妻、愛する巴を自分の過失で手にかけてしまったこと。
  • 左之助は、かつて所属していた赤報隊をニセ官軍に仕立てられ、隊長を公開処刑されてしまったこと。
  • 宗次郎は米問屋に虐待され、志々雄に保護され、彼に弱肉強食をたたき込まれたこと。

人の苦労や悲劇など、単純に比較できるものではありませんが、どれも本人にとっては辛いのですが、私はこの中では安慈の過去が一番後悔が残る、辛いものだと感じました。

彼のケースは、安慈と子ども達はあと少し早く村を出て行っていたら、その悲劇を防げたからです。

村長達が安慈達を邪険に扱っているのは、安慈にも暗に分かっていたと思いますからね。

 

剣心は自分の手で起こしたものではありますが、彼のこのときの「一刻も早く敵を確実に倒して巴を救い出したい」という異常な心理を考えたら、運が悪かったと言わざるを得ません。

剣心の場合は事故に近いと思います。

宗次郎は生まれの関係であの米問屋に身を寄せることになったし、虐待を繰り返す米問屋からは逃げようが無いと思います。

実際、宗次郎は志々雄の言うように、「弱かった」ですからね。

左之助も当時は幼少の頃でしたから相楽隊長の悲劇は防ぐことが出来ず、両者とも防ぎようがない不可抗力のものだったと思います。

 

それに対して、安慈の場合は、もう少し早く村から引っ越しをしていれば助かる命だったと思います。

どのみちこの村には長くいられなかったと思いますからね。

安慈の体験した悲劇からは、危険からはいち早く離れることが教訓として学ぶべきことだと思います。

「るろうに剣心」安慈の過去と彼についてのまとめ

最後に安慈についてまとめます。

  • 安慈は本名が悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)という。
  • もとは北海道の寺で孤児たちの世話をしていた僧侶だが、廃仏毀釈により、村長に安慈が不在の時に寺を焼かれ、孤児たちを火事で失う。
  • その後、怒りのあまり修行し、筋肉と怪力を身につけ、孤児達の仇である村長達を手にかける。
  • 志々雄の明治政府破壊計画に手を貸し、十本刀の一人となる。
  • 左之助と出会い、破壊の極意「二重の極み」を教えたあと、志々雄のアジトで左之助と戦って負ける。
  • その後、本来の人格を取り戻し、さらに北海道編で再登場する。
  • 十本刀の中では、安慈は実質的には宇水より実力が上の可能性が高い。
  • 安慈の過去は防げる可能性があったので、同じく地獄のような辛い過去を持つ宗次郎、剣心、左之助の過去の中では一番後悔が残るものだったと思われる。

いかがだったでしょうか?
なかなかヘビーな過去ですが、安慈の強さなどに注目して本編を読んで欲しいと思います。

 

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