るろうに剣心の由美の生い立ちを考察!本編だけではわからない人物像とは?

この記事では、るろうに剣心の由美(駒形由美)についての人物像を紹介します。

剣心の最大の宿敵、志々雄真実の横にいた、あの大人の女性です。

由美は志々雄の仲間とはいえ、剣心達と対決するわけではありませんので、その生い立ちが描かれることはほとんどありませんでした。

最初見たときは、

「志々雄の横のあの女?何者?本当に必要?」

と思いましたし、

「なんでミイラみたいな志々雄が、あんな若いお姉さん(由美)にモテるの?(笑)」

とも思いました。

この記事は、るろうに剣心の由美がどういう背景のある人物か知りたい人、るろうに剣心の世界をより深く理解したい人に役立ちます。

 

そこで今回は、由美の生い立ちを、本編のマンガと、外伝的マンガ「炎を統べる」の二つの資料から探ってみようと思います。

るろうに剣心の由美の生い立ち

さて最初に、由美の生い立ちを一言で言うと、吉原の一番の花魁(おいらん)だったが、とある事件をきっかけに、愛を含めて志々雄に全生涯を捧げた女です。

それだけではわかりにくいので、以下、順に見ていきましょう。

商家の娘だったが、家族が強盗に襲われて、吉原に

本編マンガでは、同じ十本刀の張から、由美の過去を簡単に語られるだけでしたが、外伝作品マンガ「炎を統べる」では志々雄との出会いまでも書かれました。

これに出てくる由美がとてもかっこいいので、ぜひ読んで欲しい!

簡単にエピソードを紹介しますね。

由美は元は商家の娘でした。
しかし、家に押し入った強盗に家族と使用人全員をやられてしまいます。

吉原の一番の花魁に

その後の由美の生い立ちについては、るろうに剣心の原作マンガ18巻や、外伝マンガ「炎を統べる」1描かれています。

本編マンガでは、志々雄が敗北した後、志々雄の精鋭、「十本刀」の張が剣心達に、由美含めた残りの十本刀の行方を教えに来てくれるのです。

由美の話も出てきており、由美はもとは吉原で一番の花魁(おいらん)で政府の高官でもなかなか相手に出来ない超人気の女性だったとのこと。

 

志々雄との出会い

その後、女衒に買われて新吉原の女郎屋「赤猫楼」に売られてしまい、その後「華焰(はなほむら)」の名で超人気の花魁になったわけです。

つまり、今で言う、ナンバーワンのキャバ嬢みたいなもの。
花魁といったらわかりにくいけど、こう考えたら由美ってすごいですよね?

そして、明治十年の秋、十本刀の集結を待つため赤猫楼に来た志々雄たちと初めて出会いました。

同じ時に、吉原に滞在していた軍属集団「弘原海鮫兵団」がいたのですが、こいつらが志々雄と同程度か、さらなる外道。

由美は、彼らに妹分の新造の命を奪われてしまい、同じ妹分であった双子の少女達をさらわれてしまいます。

由美は妹分の双子を取り戻してほしいと、志々雄に助けを求めるのですが、

「お前らが弱いから悪いんだ」と、

弱肉強食の理念により断られます。

しかし、由美は志々雄に対して、手助けではなく、

「あんた(志々雄)の強さを売ってちょうだい!その代わり私の命を好きにして結構」

 

という一言で志々雄の心を動かすのです。

さすが、超人気の花魁ですね。
覚悟を決めたこの時の由美は「かっこいい」の一言!

そしてこの時も、本編マンガで志々雄をかばったときと同様、妹分への「愛」が彼女を動かしたのです。

マリア・ルーズ号事件で政府を恨むことに

しかし、マリア・ルーズ号事件という事件で、政府が花魁達を「女性ではなく雌(家畜)」呼ばわりしたことで政府を憎んでいたと言います。

私はこういった、性別による差別が最も許せないのですが、この時代はこういう差別がまかり通っていたのでしょうか。

由美曰く、超人気の花魁であろうと、それなりに辛い思いをしたと述べられておりました。

剣心との出会い

由美の他の活躍としては、剣心達との決戦のため、アジトに招いた剣心達の道案内役をしておりました。

この剣心達との出会いが、由美や志々雄の人生を大きく揺らしましたのです。

そして、剣心との最終決戦では、体の事情で苦しみだした志々雄の身を案じ、由美は攻撃をしようとする剣心の前に立って志々雄をかばい立てしました。

 

剣心が攻撃をためらったその時、志々雄は由美の体ごと剣心に剣を突くという不意打ちを食らわすことに成功するのです。

志々雄、なんというひどい奴!(怒)

と私も思いましたし、剣心も

  • ■「愛するものを裏切ってまで勝ちを得たいか!?」

などと言っていましたが、由美は喜んでおりました。

なぜなら、志々雄にとって大切な「戦い」において活躍できなかったことに負い目を感じており、この剣心への不意打ちのことで、志々雄の役に立てたからです。

由美にとっては喜びだったのでしょう。

由美は歓喜の涙を流して最後を迎えるという、愛に生きた女だったのです。

 

るろうに剣心の由美の魅力

由美は志々雄の精鋭、「十本刀」の一人ではありますが、剣心達と対決するわけではありません
志々雄が初登場した場面から登場し、一番弟子とも言える瀬田宗次郎とともに、志々雄の側近をつとめ、やけどだらけの志々雄の体の世話をしています。

 

その後、由美は志々雄と一蓮托生で、忠実な側近となっていきました。

最初に、由美の家に押し入った強盗が志々雄だったのですが、その志々雄に「愛」をもってついて行くのだから、由美はなかなか根性の座った女ですよね。

この記事で、るろうに剣心の由美の、活躍やプロフィールも含め、その生い立ちを紹介しました。

 

まとめると、

  • 吉原で一番の花魁だったが、政府を憎んでいた
  • 新吉原の女郎屋「赤猫楼」で志々雄と初めて出会い、話術で心を動かし、彼の力を買って助けてもらったことで、志々雄と縁が出来た。
  • その後、志々雄の側近として活躍する。
  • 基本的に彼女の行動理念は、何より「愛」で貫かれている。

私がるろうに剣心を読んだのは小学生の時だから、

「こんなおばさん(由美)、十本刀として役に立つんのかいな?(笑)」

と思った事もありましたが、今思えば志々雄の側近を務め通せる立派な十本刀でしたね(笑)。

何より最後まで「愛」に生きた由美はかっこいいと思いました。

 

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