あなたは、セーラームーンの主人公、うさぎの学校の友達の女の子をご存知ですか?
「え?セーラー戦士のことじゃないの?」
と思われるかも知れませんが、セーラー戦士達のことではありません。
そのうさぎの友達は初期の頃には良く出ていました。
彼女のエピソードと共に、なぜ出番が減ってしまったのかも一緒にご紹介しますので、参考にしていただき、セーラームーンの世界を深くご理解ください。
セーラームーンのうさぎの友達とは?
まず、結論として、セーラームーンのうさぎの友達は、「大阪なる」です。
彼女は無印の「美少女戦士セーラームーン」の時代には良く出ていましたが、R、S、SuperS、スーパースターズになるにつれて、どんどん出番が減ってしまいました。
うさぎの友達の大阪なるとは、どんなキャラクターで、なぜ出番が減ってしまったのでしょうか?
順に見ていきましょう。
友達、大阪なるのプロフィールをご紹介!
大阪なるは、うさぎと同じ学年で、十番中学校に通う女子生徒です。
ややドジだったうさぎのことを思う親友ポジションの少女で、セーラーマーキュリーと同様にうさぎに対して優しく接してくれていました。
母が「ジュエリーOsa-P」という宝飾店を経営している、いいところのお嬢さんで、ウェーブがかった茶髪も、どことなく品位を感じさせますね。
また看護婦となることを夢見ていて、学校の成績もセーラーマーキュリー(亜美)ほどではないものの、悪くありません。
そしてなるの誕生日は、なんと元旦の1月1日。
ちなみに1月1日生まれは山羊座で土の星座なので、うさぎは蟹座ですが水の星座なので、うさぎとなるの相性はばっちりです。
恋人になるタキシード仮面とはなぜか星座の相性が悪いのに、親友のなるとは相性がいいのですね。
友達、なるの2つの恋愛物語。
大阪なるは、初期にしか出てこないので、エピソードも初期に限定されてしまうのですが、恋愛関係のエピソード2つが外せません。
なるとネフライトとの恋
まず彼女を語る上での最大の恋物語が、ネフライトとの恋。
ネフライトとは、初期の敵、ダークキングダム四天王のうちの二人目の刺客です。
プライドの高い性格で、また次の刺客のゾイサイトの部下三人を倒すなど、戦闘力も高く描かれています。
人間の世界で、表向きは実業家の「三条院正人」という偽名で骨董を扱っていましたが、最後の局面まで、セーラームーン達に正体を暴かれることも無く、能力的にはほぼ完璧な戦士。
ネフライトは、大阪なると出会ってから、彼女に思いを寄せられるようになります。
最初はもちろん、プライドの高いネフライトは、なるのことをほとんど相手にしていませんでした。
でも、彼女の純粋な思いにより、ネフライトはなるに惹かれていきます。
そして決定的なのは、ゾイサイトの部下の三人から大阪なるを守ったことで、両思いになりました。
大阪なるがネフライトと思いが通じ合って、ネフライトの負傷した右腕を服を破いて包帯代わりに巻いてあげて笑い合うシーンが、涙腺が止まらないので一度ご覧下さい。
そして、ネフライトをなるがチョコレートパフェの店に誘うのです。
セーラームーンの24話です。
そのときの
と、なるが語ることで、ネフライトが笑顔になり、
「ネフライト様が笑った!」
が、今でも印象に残っている切ないシーンです。
そのあと、ゾイサイトの部下の妖魔三人組の攻撃を受けてやられてしまい、なるに抱かれたまま最後を迎えるシーンで、私は涙腺が爆発しました。
なるの純粋な思い、敵同士なのに思いが通じ合う、思いが通じ合った直後に訪れる別れ、別れ際でのなるへの感謝の言葉。
この流れはありふれている話ですが、今見たら逆に新鮮ですので、オススメのエピソードです。
一度は絶対にご覧下さい!
なると海野ぐりおとの恋
大阪なるは、ネフライトとの悲恋の後、なんと同じクラスの海野ぐりおという男子と恋仲になります。
海野ぐりおは、眼鏡をかけたガリ勉マニアタイプの男子。
ネフライトと出会う前は完全に相手にしていなかったのに、悲恋を経験した後は、海野に心惹かれるようになり、最後は完全な恋人同士になりました。
海野は登場当初は嫌みな性格でしたが、一途なところに惹かれたようです。
ネフライトほど燃え上がった恋ではないものの、同じ人間同士の方が落ち着いた恋愛が出来そうなので、これはこれでよかったかも。
完全な余談ですが、海野の声優は、ネフライトを倒したゾイサイトと同じ声優です。
最初は「ゾイサイトが海野という男子に化けているのか」と思いましたが、そうではなかったようです。
メタ的な考察になりますが、最愛の人を倒した者と同じ声ということで、なるは何も感じなかったのでしょうか(笑)?
うさぎの友達の大阪なるはなぜ登場しなくなったのか?
では、なぜ大阪なるは、後期になるにつれて、登場しなくなったのでしょうか?
考えられる理由は2つあります。
まず1つ目、メタ的な推理ですが、セーラー戦士を初め、登場人物が増えすぎたからです。
メインの5人だけで無く、プルートやネプチューン、ウラヌスやサターンもいるし、セーラーちびムーンまで登場しました。
これだけで10人。
これだけいれば、一人一人の描写は相対的に薄くなるのは仕方ないです。
2つ目の理由は、友達の大阪なるは普通の人間で、セーラー戦士ではないこと。
うさぎが主人公でかつセーラー戦士ですし、彼女視点だと、普通の人間の友達より、より距離が近いセーラー戦士との描写に偏るのも仕方ないことではないでしょうか。
それと、同じく人間の海野と恋愛関係になり落ち着いてしまったのも、もうこれ以上エピソードが広げにくい一因でしょうね。
大阪なるは、純粋なキャラクターで私は結構気に入っていたので、スターズの最後の最後に出てきて、何か大切な役割を担えばもっと深みが出て良かったと思います。
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